なぜ赤ちゃんに蜂蜜を食べさせてはいけないのか

赤ちゃんに蜂蜜は厳禁

2017年春、乳児がハチミツ入りのジュースを飲んだことによって、乳児ボツリヌス症が発症し死亡するという大変痛ましい事件がありました。
実は1987年に厚生労働省が、1歳未満である乳児には蜂蜜を与えないでとの旨を公示しており、1987年以前に比べ蜂蜜が原因である乳児の病気は格段に減りました。
この頃から注意はされていましたが、誰もがインターネットを手軽に使えるようになった今では、警告を知らない方が蜂蜜入りの離乳食のレシピを投稿することもあります。
妊娠・子育て中の方は、信頼できる情報源から安全な知識を手に入れてください。

何故乳児が蜂蜜を摂取すると、このように危険な病気に罹ってしまうのでしょう。

赤ちゃんの体内環境に関係

市販されている蜂蜜には、6%以下の確率でボツリヌス菌が含まれています。
ボツリヌス菌は食中毒を引き起こす菌として有名ですが、自然にある菌ですので、どんな食材にも付着してしまう危険があります。
蜂蜜に最初から含まれているようなボツリヌス菌は非常に小さく、食べても何も影響ありません。
しかし、1歳未満である赤ちゃんの体内は、ボツリヌス菌の繁殖に最も適した環境にあります。
免疫力も低く腸の環境も整っていない赤ちゃんの体にとって、大きなダメージとなります。

ボツリヌス菌は120度で4分以上加熱すれば死滅しますが、そこまでして赤ちゃんに蜂蜜を食べさせる必要性はありませんので、蜂蜜は大きくなってから食べさせましょう。

いつから蜂蜜を食べさせていいのか

基本的に、1歳を過ぎたら蜂蜜を食べさせても問題ありません。一番乳児ボツリヌス症に罹りやすい時期は生後3週間から6ヶ月の赤ちゃんですので、腸の環境が整ってきた1歳にもなると、蜂蜜に含まれるボツリヌス菌で発症することはありません。
しかし、もし1歳を過ぎても赤ちゃんが離乳食のまま、または食品アレルギーが確認されている場合は一度医者に相談してから使ってください。

赤ちゃんに蜂蜜を食べさせてしまった時

市販の離乳食で蜂蜜が入っている商品は無いと思いますが、思いがけない食品に入っていて、知らずに食べさせてしまうことも考えられます。
もし赤ちゃんが蜂蜜を食べてしまった時は、焦らず経過を見てください。蜂蜜を食べたからと言って、そもそも入っていない場合もあり絶対にボツリヌス菌が繁殖するわけではありません。
まず赤ちゃんの口に付着した蜂蜜を拭いてから、水やミルクを飲ませてください。蜂蜜入りの食品を食べたからと言って、無理やり吐かせるのはいけません。

ボツリヌス菌が繁殖して一番初めに出る症状は、強い便秘です。消化機能が止まってしまうため、3日以上の長い便秘が続きます。
それから全身の神経麻痺が起こり脱力症状が出て、放置すると呼吸器官の神経も麻痺してしまうため呼吸ができなくなります。

潜伏期間も3日から30日程度と非常に長いため、蜂蜜の入ったものを食べてから便秘が3日以上続くようでしたら、絶対に小児科に相談してください。1ヶ月様子を見て、何事も無いようでしたら問題ありません。
これから食べさせるものに蜂蜜が含まれていないか、注意深くチェックしましょう。

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