赤ちゃんに蜂蜜はNG その理由とは

蜂蜜は1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけないとされています。蜂蜜の容器にも1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を与えないようにとの注意書きがされていますし、母子健康手帳にも記載されています。蜂蜜は甘くて食べやすい食品のため、小さな子供にも与えやすいと思われがちな食品ですが、なぜ蜂蜜を赤ちゃんに与えてはいけないのでしょうか。その理由を紹介します。

なぜ赤ちゃんに蜂蜜はNGなのか

赤ちゃんに蜂蜜を与えてはいけない理由は、蜂蜜に『ボツリヌス菌』という細菌が含まれている可能性があるからです。ボツリヌス菌はブドウ球菌などで知られる毒素型の食中毒菌のひとつで、1歳未満の赤ちゃんの体内にボツリヌス菌が入り込んでしまうと、体内でボツリヌス菌が繁殖し『乳児ボツリヌス症』になってしまうことがあります。1歳以降の子どもや大人の体内にボツリヌス菌が入り込んでも、腸内の抵抗力が高いため体内で生きていくことができずに自滅してしまいます。そのため1歳を過ぎ体の機能が成長すると、ボツリヌス菌が体内に入り込んでも繁殖することはほとんどありません。

乳児ボツリヌス症とは

乳児ボツリヌス症とは、1歳未満の赤ちゃんの特有の感染症です。乳児ボツリヌス症の潜伏期間はおよそ3日から30日と個人差が大きく、忘れたころに発症するケースも珍しくありません。症状は便秘や哺乳力の低下、鳴き声が弱く元気がない、よだれの量が増える、首の座りが悪くなりぐらぐらするなどがあります。乳児ボツリヌス症の症状は、風邪の諸症状やちょっとした体調の変化と似ているため、見過ごしやすいことも特徴です。乳児ボツリヌス症の致命率は1%から3%といわれ、症状が悪化すると死に至る可能性もある危険な病気です。

ボツリヌス菌に汚染された蜂蜜は約5%

国内で販売されているすべての蜂蜜がボツリヌス菌に汚染されているわけではありません。国内産の蜂蜜のうち、ボツリヌス菌に汚染されている蜂蜜は約5%といわれ、これは20本購入するとそのうち1本はボツリヌス菌に汚染されている可能性があるということです。ボツリヌス菌は目で確認することはできませんから、どの蜂蜜がボツリヌス菌に汚染されているかどうかはわかりません。ボツリヌス菌に汚染されている蜂蜜は確率としてはそこまで高いものではありませんが、赤ちゃんの健康を守るために1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を与えることは絶対にNGです。調理などに蜂蜜を使う場合もありますが、ボツリヌス菌は加熱をしても死滅しにくいことも特徴です。120度で4分以上の加熱で死滅するといわれていますが、一般的な調理法では加熱調理をしてもボツリヌス菌が生き残ってしまう可能性もゼロではありません。料理の隠し味として蜂蜜を使うことも、赤ちゃんが1歳を過ぎるまでは控えたほうがいいでしょう。

赤ちゃんの健康を守ろう

大人がボツリヌス菌に汚染されている蜂蜜を食べても問題はありませんが、赤ちゃんの体内にボツリヌス菌が入り込んでしまうと、増殖を食い止めることは難しいといわれています。赤ちゃんの健康を守ってあげられるのは親です。「甘くておいしいから」とか「食べやすそう」など、安易な気持ちで蜂蜜を与えることのないように気を付けましょう。

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