養蜂の歴史からわかるミツバチの役割

はちみつは今でこそ当たり前のように食卓に登場しますが、その歴史はとても古いです。
この記事では、美味しいはちみつのルーツを紹介します。

はちみつの歴史は紀元前から

はちみつは栄養価値が高く、また美味しいため、紀元前から人類が口にしていたと言われています。
歴史の記録に残された中でもっとも古いのは、紀元前6000年。スペインのバレンシア地方、アラーニャ洞窟にある壁画です。
崖の上にある蜂の巣を、縄ばしごを使って採取する様子が描かれており、紀元前からハニーハンティングをしていたことがうかがえます。
このような壁画が、南アフリカやインド等で発見されています。
さらに、古代エジプト時代の寺院から出土した絵には養蜂の様子が描かれており、その頃から養蜂が職業として成立していたと考えられています。
紀元前3000年には巣箱を用いた飼育型の養蜂が行われていたようです。

紀元前からはちみつは「天から舞い降りた霜」

ギリシャの哲学者であるアリストテレス(紀元前384~紀元前382)は動物誌に面白い言葉を残しています。
「はちみつは天から舞い降りた霜である。ことに星がのぼるとき、虹がかかるとき、その霜は増す」という詩的な言葉です。
動物誌に限らず博物誌や薬物詩でもはちみつに関する記述がされており、当時からはちみつの効能が注目されていたと考えられます。
ヨーロッパから南北アメリカやオーストラリアに移住する民族によってミツバチが受け継がれたため、中世以降は、南アフリカやインドから、北ヨーロッパやロシア方面へと養蜂が広がっていきました。
1850年以降には巣箱や遠心分離機が発明され、養蜂技術は更に盛んなものになりました。
このように養蜂が世界的に広められた結果、現在では世界中のほとんどの地域でみつばちによる養蜂が行われています。

民間療法に使われていたはちみつ

はちみつは栄養価が高いだけではなく、有用性も高いことから、太古より民間療法にも用いられてきました。
記録として残っているものに、ユーフラテス川流域に住んでいるシュメール人の遺跡から出土した記述があります。
紀元前2000年頃の土版には、皮膚感染症についてはちみつが書かれていると言われています。

また、紀元前1550年のエジプトの記述には、はちみつを使用する例が記載されています。
その中には脱毛、衣擦れ、やけど、膿などにはちみつを活用する方法が含まれています。
はちみつが栄養源や食料だけではなく、医療にも盛んに使用されていたことが分かります。

さらに、紀元前1000年頃のインドの記述では「外見を美しくするために、脳の栄養のために、そして体を強化するために、はちみつを摂らせなさい」と書かれており、当時からはちみつが美容効果としても関心を寄せられていたことが判明しています。

エジプトから世界へ広まったはちみつの役割

エジプトのはちみつ活用法が古代ギリシャへと渡り、紀元前400年に医療の父とも呼ばれたヒポクラテスは「痛みを治し、唇の堅さを柔らかくして、化膿症炎症と持続する痛みを癒やす」とはちみつを絶賛しています。
また、痛みを癒やす「オキシメル(はちみつと酢)」や熱による渇きを治す「イドロメル(はちみつと水)についても書き残されています。

アジアでは中国で紀元前200年頃の遺書にはちみつの効用が記されています。

歴史の中ではちみつの効果は認められ、着実に広まっていきました。

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