ミード酒というお酒を聞いたことがありますか?ミード酒とは蜂蜜と水を発酵させた、いわゆる蜂蜜酒です。蜂蜜酒は世界最古のお酒ともいわれていて、1万年以上も前から存在していたことが確認されています。その歴史はビールやワインよりも古く、古代ギリシャでは『神の飲み物』として扱われていました。そんな蜂蜜酒の作り方を紹介します。
蜂蜜酒はどんなお酒
蜂蜜と水を発酵させた蜂蜜酒は、甘みがありワインのような味わいが特徴のお酒です。栄養価の高い蜂蜜を原材料としているため、蜂蜜の栄養もたっぷり含まれているといわれています。また、蜂蜜の栄養素は体への吸収が早いため、蜂蜜酒は酔いやすいといわれていますが、蜂蜜に含まれている果糖が二日酔いを防ぎ、悪酔いしにくいお酒としても知られています。蜂蜜酒の歴史は古く、クレオパトラやエリザベス1世など過去の偉人も愛したお酒といわれています。もともとは高貴な飲み物でしたが、17世紀ごろ森林の開拓に伴い蜂を飼育する人が増えたことがきっかけとなり、庶民の間でも蜂蜜酒が愛飲されるようになりました。
蜂蜜酒の作り方
ここでは蜂蜜酒の作り方を紹介します。
◎材料
・蜂蜜・・・125g
・ミネラルウォーター・・・375g
・ドライイースト・・・2g
◎必要な道具
・大きめの保存ビン
・マドラー
・計量カップ
・ガーゼなどの布
・輪ゴム
◎作り方
1.清潔な保存ビンに蜂蜜を入れます。
2.水をきちんと量り、蜂蜜の入った保存ビンに少しずつ加えます。
3.マドラーで混ぜながら水をすべて保存ビンに入れましょう。
4.蜂蜜が完全に溶けたらドライイーストを入れてよくかき混ぜます。
5.ガーゼなどで口を覆い、輪ゴムで閉じます。
6.そのまま1週間から1か月ほど放置してアルコール発酵させたら完成です。
蜂蜜酒の作り方のポイント
蜂蜜酒を成功させるには、作り方にいくつかポイントがあります。一つ目は材料をきちんと量ることです。蜂蜜の量が全体の25%になることが上手に発酵を進めるポイントです。二つ目は天然の蜂蜜を使用することです。加工された蜂蜜や加熱殺菌された蜂蜜では発酵が進まずに、蜂蜜酒が出来上がらないこともあります。三つ目はふたを完全に閉じないことです。保存ビンについているふたを使って完全にふたをしてしまうと、発酵が進んだ時に破裂してしまう危険があります。
蜂蜜酒のおいしい飲み方
市販されている蜂蜜酒は10%から15%ほどとアルコール度数はやや高めです。すっきりとした味わいを楽しむには、キンキンに冷やして飲むか凍らせて飲むのがおすすめです。シャーベットのようなシャリシャリ感とほのかな甘みを楽しむことができます。冬には温めてスパイスをプラスして飲むのもおすすめです。60度程度に温めて、シナモンやレモンピールなど、お好みのフレーバーで楽しみましょう。
蜂蜜酒の作り方は知識だけにとどめよう
ここまで蜂蜜酒の作り方を紹介しましたが、現在の日本では酒税法によりアルコール度数が1%を超えるお酒を造ることは違法とされています。蜂蜜酒はアルコール度数が10%ほどあるため、家庭で楽しむためだといっても蜂蜜酒を作ることは禁止されています。あくまで蜂蜜酒の作り方は知識として取り入れ、家庭で作ることのないようにしましょう。