ストレスにも効く、蜂蜜の効能を紹介

はちみつは医学を修めた植物学者の手によって、多くの効能があると解明されています。
ストレスや風邪の予防にも繋がることをご存知でしょうか?
この記事では、家で気軽に食べれるはちみつの効能をご紹介します。

昔から訴えられてきたはちみつの効能

はちみつは、古くから特効薬として扱われてきました。
1759年に『最重要の疾病の予防、治療におけるはちみつの効用』を書いたイギリスの植物学者ジョン・ヒル博士もその中の1人です。
ヒル博士は、はちみつの医学的効用や治療法について初めての英語専門書を作成しており、今でもアピセラピー(ミツバチ療法)で一目置かれる文献となっています。
病気予防のためにはちみつを摂ることのメリットは、250年以上強く訴えられてきています。

はちみつのアピセラピーとは

アピセラピー(apitherapy)とは、ミツバチの生産物の医療効果を使って病気を治したり体調を整えたりする療法を指します。
ラテン語ではちを意味する「アピ(apis)」と療法を意味する「セラピー(therapia)を組み合わせてできた言葉です。
ミツバチの生産物は、はちみつや花粉、ローヤルゼリー、プロポリス、みつろう、蜂毒、蜂針と様々です。
中でもはちみつはアピセラピーで最も多く取り入れられています。

ストレスを緩和するはちみつの効能

人間の身体には、緊張を和らげてストレスを改善する働きをもつ「セロトニン」という脳内物質があります。
この物質が不足してしまうと脳が興奮状態になり、ストレスが溜まってしまうと言われています。
このセロトニンは、「トリプトファン」というアミノ酸から作られており、乳製品や肉類といった動物性のタンパク質や、アーモンドなどの豆類に含まれています。
はちみつに多く含まれているブドウ糖と果糖のうち、ブドウ糖には、セロトニンを生成するためのトリプトファンの吸収を促進する役割があります。
寝る前にひとさじのはちみつを摂取することで、ストレスを緩和して安眠できる効果も期待できます。

口内の衛生向上できるはちみつの効能

はちみつの効果として代表的なのは、強力な抗菌殺菌作用でばい菌退治をすることです。
糖分が多いはちみつなので意外と思われがちですが、はちみつは口内のケアにも使えます。
方法は、はみがき後にはちみつをひとさじ摂取するだけです。
歯周病などの口の中の衛生状態の悪さから発生する病気の予防に繋がります。
また、お年寄りの介護の口内ケアの一環でも活用されています。
ポイントは、「精製、加糖、高温加熱のない純粋な天然はちみつ」を選ぶことです。
誤って加糖のはちみつを選んでしまうと虫歯に繋がりかねませんので、念には念をいれて十分に確認してください。

花粉症の予防対策になるはちみつの効能

はちみつには、基礎体力、免疫力のアップの効果があります。
この効果により花粉症のアレルギー症状を和らげたり、予防できたりする可能性があると言われています。
予防に効いたという事例が出ており、シーズンの始まる数ヶ月前からはちみつを毎日食べることで花粉症が出なかったという報告があります。
マヌカハニー、百花蜜、甘露蜜と人によってバランスやミネラルとの相性が異なるため、花粉症の予防対策をはちみつで行う場合には、年度毎に異なる種類のはちみつで試してみるとよいでしょう。