はちみつは健康によく、薬としても使われるほど栄養価の高い食べ物です。
風邪の予防や傷の治りを早めるなどさまざまな効果を持っています。
また、甘みも強いために砂糖の代わりに使用することも多いです。
はちみつは健康、美容にもとても嬉しい食べ物です。
そんな万能なはちみつですが、赤ちゃんにははちみつを与えてはいけません。
赤ちゃんがはちみつを食べてはいけない理由
天然のはちみつの中には食中毒を起こす原因菌の一種「ボツリヌス菌」の胞子が含まれていることがあります。
ある程度成長すれば、はちみつの中に含まれているかもしれないボツリヌス菌が体内に入ったとしても、胃酸や腸内細菌などの免疫力で問題ありません。
しかし、赤ちゃんは消化器官や腸内細菌がまだ未発達なために、ボツリヌス菌を体内に入れてしまうとガードできずに稀に「乳児ボツリヌス症」を発症してしまう恐れがあります。
「乳児ボツリヌス症」とは
乳児ボツリヌス症は「便秘が数日間続く」「全身の筋力低下」「脱力状態」「哺乳力の低下」「泣き声が小さくなる」「頭部を支えきれなくなる」といった症状を引き起こす可能性があります。
ほとんどは適切に治療すれば治りますが、まれに亡くなってしまうこともあります。そのため、赤ちゃんがはちみつを口にしないよう注意が必要です。
何歳からはちみつを食べてよいのか
生後1歳以上になれば、離乳食を口にすることにより腸内環境が整ってきます。この時期になるとはちみつを口にしても大丈夫です。
また、妊婦さんや授乳中も方ははつみつを摂取するのは問題ありません。
生後から離乳期までの赤ちゃんにはちみつを与えないように十分に注意しましょう。
また、赤ちゃん以外にもはちみつを摂取するのに気を付けてほしいのが、食物アレルギーの人です。
食物アレルギーがある方は、その食物の花から取れたはちみつでアレルギー症状を起こす可能性があります。
特に気を付けて欲しいのが「そば、りんご」です。
このそばとりんごのアレルギーがある方は、まず少しだけ食べてみて、アレルギー症状が出ないか様子を見ましょう。
また、これは食物アレルギーの人だけではないのですが、はちみつを食べ過ぎないように注意が必要です。
はちみつは砂糖よりも甘みが強く、低カロリーで、栄養豊富ではありますが一度に大量に摂取してしまうと糖分が蓄積され、肥満につながる可能性があります。
美容や健康目的で食べる場合には大さじ程度にしましょう。